2018.11.18 09:17国宝今年読んだ本、いや、近年読んだ本の中で自分史上ベスト3に入る一冊になったことは間違いない。『国宝』というストレートなタイトルとやたら熱を帯びた書店員絶賛の帯コメントに感化され読み進めていくうちに、すっかりこの作品の匂い立つ「色香」と「情熱」に魅了されていた。物語は、東京オリンピッ...
2018.09.22 13:23心に残る人々「白洲正子」という人物を知ったのは、戦後史を調べていた時、夫の白洲次郎氏を知ってから。維新を生き延びた薩摩の軍人樺山資紀を祖父に持ち、父は実業家で貴族院議員という深窓の令嬢でありながら、当時の女性としては珍しく海外渡航経験者で白洲次郎氏とは恋愛結婚。小林秀雄や青山二郎ら戦後日本を...